小児外科学の分野で傑出した研究業績を挙げた人を表彰する世界最高峰の賞の一つとされる太平洋小児外科学会(Pacific Association of Pediatric Surgeons)の国際賞、「コー・メダル(Coe Medal)賞を本学の岩井直躬学長が平成28年4月26日、米国・ハワイで開催された第49回太平洋小児外科学会で受賞しました。1985年に創設された同賞は、今回で日本人として6人目の受賞者となりました。

受賞理由は、鎖肛(直腸や肛門が先天的に閉鎖している病気)の病態を解明するため、マウスの胎仔に鎖肛を作ることに成功し、分子レベルで鎖肛が形成される過程を解明しました。さらに臨床的には、術後便失禁のリハビリにバイオフィードバック療法を導入し、コンピュータ画像を用いたリハビリ装置を開発しました。また、体の負担が少ない腹腔鏡手術を子どもの患者に導入し、手術後の生活に支障を来さない手術法の開発などこれまで40年間にわたる研究成果が認められ、この度の受賞となりました。

今後は、世界を視野に入れて本学研究者を育成・指導したいと抱負を述べています。

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コー・メダル(Coe Medal)賞とは
カナダ、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、日本、韓国、中国、ロシアなど環太平洋諸国約30カ国の小児外科医が参加する太平洋小児外科学会の基礎を築いたアメリカ小児外科医、Prof. Herbert E. Coeの名を冠して創設された国際賞。小児外科学の分野で傑出した研究業績を挙げた小児外科医を表彰する賞で、同分野で世界最高峰の賞の一つとされている。