睡眠外来

不眠

睡眠に何らかの問題を持っている人は、実に多く、その大部分は、いわゆる不眠症です。不眠症にもいろいろあり、身体的な病気のある方、うつや不安障害、ストレスなどの精神的な問題がある方、これといって原因のよくわからないものなどさまざまです。
睡眠障害には、眠れないという不眠症だけでなく、寝すぎるという過眠症、睡眠の時間帯がだんだん遅くなっていく、あるいは早くなっていく、睡眠相の異常(睡眠相後退症候群、睡眠相前進症候群)、睡眠時無呼吸症候群、寝ているときに足がむずむずする“むずむず脚症候群”などさまざまなものがあります。
最近では、睡眠といわゆる生活習慣病との関係が明らかにされてきています。すなわち、不眠症の方は、糖尿病の病状を悪化させやすく、また糖尿病患者には不眠症が多いといわれています。同じようなことは、高血圧症についてもいえます。不眠と生活習慣病が密接な関係にあるということは、どうやら自律神経系機能が深く関与していると推測されています。
さらに、不眠症の中には、うつ病などの精神疾患の症状の一つであることも多く、また、睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群、ナルコレプシーなどの重大な病気によることもあります。
不眠は、また慢性疲労の大きい原因となります。不眠によって、仕事の能力や作業効率が低下します。したがって、睡眠障害を取り除くことは、単に睡眠の状態を改善するだけでなく、いろいろな病気の治癒・改善にもつながるのです。このようことから、睡眠はまさに健康の素といえるでしょう。

治療について

睡眠外来では、多くの不眠症に悩んでいる方の診断・治療に取り組んでいます。できるだけ睡眠薬に頼らずに眠れるように、一人一人に合った治療法を考えていきます。そのために、睡眠障害の正確な診断をする目的で、他の医療機関ではあまり行っていないような自律神経機能の測定や腕時計型をしたアクティグラフという計測器を装着して頂き、客観的に睡眠の状態を把握したりします。これらの検査結果を参考に、睡眠薬だけでなく、漢方薬、心理カウンセリング、アロマセラピー、ヨーガ療法(リラクセーション、瞑想)、生活習慣の改善などを合わせた統合医療による治療を行っていきます。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠外来では、睡眠時無呼吸症候群の診断・治療も行っています。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、最近、患者の増加がみられ、わが国では、年間200から300万人の罹患者がいると推測されています。すなわち、わが国の国民1-2%を占めると考えられます。30歳から60歳の日本人のSASの有病率は、男性で、3.28%、女性で0.5%と推察されています。
また、SASは、一般の不眠症、生活習慣病、すなわち高血圧、糖尿病、肥満などと密接な関係にあり、特に閉塞性SAS(OSAS)の約50%が高血圧を、高血圧の約30%がOSASを合併するといわれている。また、OSASの約30%が糖尿病を、糖尿病の70-80%がOSASを合併するとされている。
さらに日本循環器病学会のガイドラインによれば、慢性心不全、不整脈、虚血性心疾患患者などにも、SASの合併例が多いとされており、積極的にSASのスクリーニング(簡易)検査を行うことが推奨されています。
SASが交通事故や企業での労災事故の原因となっていることもよく知られており、多くの企業で、SASのスクリーニング検査を導入してきています。
アメリカでは、すでに1000カ所以上のSAS検査施設が整備されていますが、これに比べわが国では、まだまだ少ないのが現状です。
SASの主な症状は、睡眠中に呼吸が止まる、いびき、昼間の眠気、疲労などです。
SASの治療には、その原因に基づき、耳鼻科的治療、口腔内装置、経鼻的持続陽圧呼吸療法 (CPAP)装着などを行います。しかし、軽度のOSASやCPAPに抵抗のあるものも結構多く、治療に難渋する例もあります。このような例に対して、漢方、鍼灸などを組み合わせた統合医療学的アプローチが、効果を発揮することが期待されます。

SAS診療のながれ

簡易検査:在宅での携帯型終夜睡眠ポリグラフィ(PSG)検査、質問紙
精密検査:1泊2日入院での精密終夜睡眠ポリグラフィ(PSG)検査
治療:経鼻的持続陽圧呼吸療法 (CPAP)、生活習慣改善指導、漢方、鍼灸による治療、耳鼻科的治療、口腔外科的治療(マウスピースなど)など

1)携帯型終夜睡眠ポリグラフィ(PSG)検査の流れ(自宅での検査)

問診+診察(ESS問診票)

検査装着説明(外来 看護師対応)

夜、自宅で、患者自身でセンサー装着し検査

翌日、器械返却

2)精密終夜睡眠ポリグラフィ(PSG)検査(1泊の入院)のながれ
※当クリニックには入院施設はありません。明治国際医療大学附属病院または提携している洛西ニュータウン病院で行います。

午後 入院  検査内容の説明など

20時頃 検査準備 センサー装着、測定

翌朝7:00 センサーの取り外し

午前中 退院

睡眠外来で対象となるよう疾患や症状

*各種不眠症 *睡眠時無呼吸症候群 *むずむず脚症候群 *睡眠相後退症候群
*夜間勤務などシフトワークによる睡眠障害、時差ぼけ   など

主な特殊検査

  • 睡眠評価表、睡眠日記POMS、SDS、GHQなどの質問表
  • アクティグラフ(腕時計型をした測定装置で、日常の体の動きを測定・記録することにより睡眠障害の程度、概日リズムの乱れ、疲労傾向などがわかります)
  • 自律神経機能測定(24時間の心拍数を測定します)
  • 携帯型終夜睡眠ポリグラフィ(PSG)検査
  • 精密終夜睡眠ポリグラフィ(PSG)検査(1泊入院)
  • 血液検査

睡眠外来の担当者

今西 二郎 (医師/教授・センター長)
内科、漢方内科
日本東洋医学会漢方専門医、指導医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本臨床栄養協会サプリメントアドバイザー、インフェクションコントロールドクター、日本医師会認定産業医

山崎 翼 (はり師・きゅう師/助教)

岸田 聡子 (あんまマッサージ指圧師・アロマセラピスト/講師)
日本アロマセラピー学会認定はり師、きゅう師、あんまマッサージ指圧師、
統合医療評価認定機構アロマセラピスト・指導者

睡眠外来の診察日時 ※予約制※

毎週 月曜日・第1・3週 金曜日 午前9:00~12:00 / 午後1:00~4:00
第2・4週 土曜日 午前9:00~12:00 ※月によって変更になる場合があります。
※祝日の場合は、休診になります。

(1・3週)金 (2・4週)土
午前
9:00~12:00
今西(医師)
岸田(マッサージ師)
今西(医師)
岸田(マッサージ師)
今西(医師)
岸田(マッサージ師)
午後
1:00~4:00
今西(医師)
岸田(マッサージ師)
今西(医師)
岸田(マッサージ師)

休診日 : 土曜午後、日曜、祝日、年末年始

受診・治療費について

  • クリニックでの医師の診察は、保険診療です。
  • 治療所での治療は、自費診療です。保険の取り扱いはしておりません。
    鍼灸治療費 (1回につき)4,000円
    指圧マッサージ/アロマセラピー治療費 (30分)3,000円、(60分)6,000円、(90分)9,000円
  • 明治国際医療大学附属統合医療センターへお電話にてご予約ください。
  • TEL 075-333-1386 電話のかけ間違いにご注意ください。
  • 受診についての詳細は 統合医療センターの受診案内をご覧ください。