疾患別(パーキンソン病)

パーキンソン病

・病気の概要:

 50歳以上で発症が多い、高齢者によく見られる疾患で、脳内のドパミンの枯渇が病態です。振戦、筋強剛、寡動(動作緩慢)を主症状とし、歩行困難、前傾姿勢を認めることが多いのですが、便秘や立ちくらみ(起立性低血圧)などの自律神経症状、痛みやこり感などの感覚症状、気分の落ち込みや認知機能低下などの精神症状など多彩な症状が認められます。枯渇したドパミンを補充するL-Dopa剤が用いられますが、薬効の減弱や副作用症状の発現が臨床的な問題として残されています。

・期待できる鍼灸治療効果

 鍼灸治療による筋緊張の緩和は、筋強剛に伴う痛みやこり感を軽減します。また、体幹部(背中や腰)の筋緊張を緩和し、筋肉の機能を正常化することで、姿勢や歩行異常の改善も得られます。鍼灸治療には自律神経機能を調和する働きもあり、便秘や不眠などの改善も期待できます。うつ状態の改善もよく見られる効果です。疾患が慢性的であるために、鍼灸治療も1回/週を10回程度継続して観察する必要があります。症状がコントロールされれば、疾患の進行を遅くする、投薬量を維持、時には減薬することも可能です。

・セルフケア

 こわばった筋肉をストレッチして姿勢を保つ体操や、バランスを保持するためのトレーニング方法があります。いずれも安全に、家庭内で可能です。各自の症状の程度に合わせて鍼灸治療時に指導致します。また、「快楽物質」とも呼ばれるドパミンを産生する細胞の活動を高めるためには、旅行や食事、会話を楽しみ、芸術に触れて感動するなど、生き生きとした生活を送ることが重要です。動きにくいからと家に閉じこもるのは逆効果です。

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本疾患で治療を希望の方は下記の附属鍼灸治療施設までご相談ください。(名称をクリックすると各HPが見ることができます)

附属鍼灸センター:京都府南丹市日吉町保野田ヒノ谷6-1 電話0771-72-1210

京都駅前鍼灸院:京都市下京区塩小路通烏丸西入ル東塩小路町579-1 山崎メディカルビルBF1 電話075-371-1189

 

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