伝統鍼灸を継承・発展させる者が集まる教室。



伝統鍼灸学教室に関するさまざまなトピックを提供します。

H19.6.9.
H19.7.2.

経筋研究会(仮称)

経絡経穴研究会(仮称)

明治国際医療大学伝統鍼灸学教室

【研究会の趣旨】

鍼灸臨床において経絡の意義は極めて大きいものである。しかし、経絡に関する研究は未だ十分とは言えないのが現状である。これまで、循経感伝現象はじめ、各分野で経絡に関する研究が行われてきたが、未だにその確証は得られていない。一方、鍼灸臨床においては経絡を介した治療効果(経絡現象と見ることが出来る)は日常的に得られていると思われる。そこで、最終的には経絡の実在に迫ることを目的として、経絡を介して生じる治療効果について情報の集積を行う。

当初は、経筋治療の症例集積を行い、徐々に、経絡を介する症例集積へと拡大する予定である。

【経筋治療症例の集積】
  • 1.安静時には症状の自覚(だるさ、しびれなど)はなく、運動動作を行ったときにはじめて、特定部位のつっぱり感、引きつり感、運動時痛などを自覚するものを経筋病とする。
  • 2.異常を自覚する部位がどの経筋ルート上に位置しているかによって、異常経筋を判断する。なお、複数の経筋にまたがっている(重複)場合もあり得る。
  • 3.治療は、異常を有する経筋上の末梢の滎穴または兪穴の圧痛点を第一とするが、それ以外の顕著な圧痛反応があれば、いずれの経穴であっても良い。但し、複数の経穴を選択するのは好ましいことではない。
  • 4.治療前後に、もっとも症状の誘発される動作を行い、VAS等を用いて症状の程度を評価すると同時に、治療直後にも同様な評価を行い、治療効果を明らかにする。
  • 5.また、VAS以外にも関節可動域の角度検査等、数値化可能な効果判定を心がける。
  • 6.上記項目について、要約して、研究会に症例報告として、送信する。
  • 7.考察すべき事項
    • 1) 異常経筋の診断理由
    • 2) 効果判定
    • 3) 効果が得られなかった際の理由、背景
    • 4) カルテ番号、日付等(後日確認可能なメモ)
    • 5) その他
  • 8.所属、氏名、住所、連絡先等
  • 9.研究者の良心に基づく症例集積

    経絡現象を観察し得た貴重な症例を集積するものです。それらの成果は、閲覧した臨床家の多くの治療にフィードバックすることが可能です。したがって、実際に経験された治療の事実のみを集積することが前提となります(Researcher's conscience、Researcher's honesty(研究者の良心))。

  • 10.世話人 小松秀人(東京)、小笠原昭生(愛媛)
  • 11.Q&A
    • Q1.経筋治療以外に何もしてはいけないのか?
      通常の治療をした後で、経筋病が残っていたら、その症状に対して従来行っている治療の前に実施して行うものです。効果が無ければ、従来の治療をして帰ってもらう必要があります。また、治療開始時に顕著な動作時痛等がある場合には、最初に経筋治療をして症状の変化を観察し、その上で従来の治療をすれば差し支えありません。
    • Q2.きちんとした病態把握が必要か?
      治療においては必要ですが、症例集積では、どの部位のどんな症状に対して、どこにどんな治療をしたらその症状がどうなったかを集積するものです。したがって、具体的な動作時痛等の愁訴部位、それがどのツボに相当するのか、疼痛部位と関連する末梢のどこに顕著な反応(圧痛等)があったか、そこに何をしたら、症状がどう変化したかを集積するものです。
    • Q3.どんなメリットがあるのですか?
      具体的なメリットはありません。症例集積が蓄積された場合には、集積にご協力いただいた先生には、種々の治療データを自由に閲覧することが出来ます。臨床のヒントがたくさん散りばめられている事ですから、多くの参考になると思われます。
  • 12.経筋症例集積用紙
    用紙のダウンロードはこちらです。
  • 13.ファイル送付先
    記入後のファイルはこちらまでお願いします。
    ご質問はこちらまで。(メールソフトが起動します)
【経絡現象の集積】
皮膚面の経絡線上にアザ、イボ、色素沈着など経絡現象を想起させるような患者さんがおられましたら、写真のデータを送付ください。
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