[生理学実習]

生理学実習は2年生の前期に行われます。学生達は10班に分かれ、毎週ローテーションすることによってすべての項目を実習するようになっています。当教室ではE〜Hの項目を担当しています。

[担当実習の内容について]

@ヒト誘発筋電図@

ヒトの運動や姿勢維持には多くの反射が関与しています。その中でも伸張反射は、生体の反射機構のなかで唯一の単シナプス反射として知られています。この実習の目的は、この伸張反射についての理解を深めるとともに、電気生理学的手法により明らかになった事実から、生体における電気現象の特徴についても考察を深めることを目的としています。

@ヒト感覚@

感覚は外部環境や生体自身の情報を得る働きで、それぞれ特殊化した受容器を介して感覚情報として符号化され、感覚神経を上行し大脳皮質感覚野に達します。感覚は体性感覚・内臓感覚・特殊感覚に分けられます。体性感覚には表在性感覚と深部感覚がありその性質は大きく異なります。臨床において痛覚の問題は重要で、また鍼灸の分野では「得気」と呼ばれる感覚が深部痛覚と類似していることが知られています。本実習ではこれらの感覚の違いについて検討することを目的としています。

@カエル筋収縮@

骨格筋は生体の代表的なものであり、運動神経の支配を受けて身体の運動にあずかります。運動神経をつけた筋標本(神経−筋標本)は神経・筋生理学の代表的な標本でこれまで多くの知見が明らかにされています。本実習の目的は(神経−筋標本の作成に習熟し)各種の神経刺激による筋収縮を観察、記録することにより、神経の興奮性、興奮収縮連関、筋疲労などの問題をより深く理解することを目的としています。

@カエル心電図@

心電図は心臓の電気活動による胸部の電位分布の変化を皮膚上においた電極で測定したもので、心筋細胞の電気活動の総和としてとらえることができます。本実習では実際の心臓の動きを観察しながら心電図を記録する事により、それぞれの波形の意味を理解し、また双極肢誘導法による心電図相互の関係をアイントーベンの三角形から考察します。また拍動曲線を記録し薬物投与の影響を調べ、スタニウスの結紮実験から心臓の自動能について考察します。

@カエル求心性神経活動@

生体は外部環境や自分自身の変化を感知する感覚受容器をそなえており、刺激を受容するとインパルスを発生させ求心性(感覚)神経を通って中枢神経系(脊髄・脳)へ情報が送られます。本実習では末梢神経を電気生理学に記録し、受容野にさまざまな刺激を与えることにより発生するインパルスを観察することにより、受容器と求心性神経について理解を深めることを目的としています。

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