健康をより確かなものにするために

近年、急速な医療技術の進歩により、めざましい発展を遂げた現代医学(西洋医学)は、人体にみられる病因、病態を科学的にとらえることを可能とし、より高 度な医学を確立すべく細分化、専門化の方向に進んでいます。しかし医学の細分化、専門分化の傾向は、医学から人間性を遠ざける危険性をはらんでおり、現代 医学の抱える大きな問題点となってきています。

また、現代人の生活様式は社会構造の多様化にともない大きく変貌し、今や生活そのものが種々のストレスの発生原因とさえなっています。多くの人々は肩こ り・めまい・疲労・不眠・抑うつなど、心身にわたる多様な愁訴に悩み、健康の回復を切実に求めています。このように今、医学に求められていることは「患者 中心の医学」であり、心と身体を総合的にとらえるホーリステック(全人的)な温かい医学であります。東洋医学は古来から病人の心身にわたる訴えを尊重し、 総合的に病態を理解することを特徴とし、しかも、その治療は、患者自身が有する自然治癒力を高め、心身の調和をはかることを目的としてきました。

これらの東西医学が互いの特色を生かし、相互の欠点を補完しあうならば科学性と人間性の両面から患者にアプローチすることができます。そんな試みを実践し ているのが明治国際医療大学附属病院です。最新の医療機器と設備をゆとりをもって配備した明治国際医療大学附属病院は、四季おりおりの装いも美しい丹波の 山なみに囲まれた、閑静な自然環境の中にあります。ここでは東西医学の補完による新しい医学を創造するという雄大な構想をもちながら、間近に迎える高齢化 社会における医療への取り組みなど、現代社会の状況に即応した病院を指向しつつ、信頼される地域医療機関として貢献することを念頭において努力しています。