明治国際医療大学

2027年4月
日本で初めて有機農業に特化した

農学部食農エコロジー学科(仮称)設置構想中

明治国際医療大学に
農学部をつくる目的・特長

本学の特長である東洋医学の教えに基づいて、
“健康と食、地域環境は一体であり、身体によいものは社会にもよい”という学びを広めます。

養成する人材像

現代の社会ニーズと社会課題に応えるとともに、食と農、それを通じた地域環境や地球環境への関心を高める若者層の受け皿となり、有機農産物の生産から消費に至るまでをトータルに見通し、持続可能な社会形成や地域にも貢献することのできる人材の養成を目指します。

特長

  1. ① 日本で初めて有機農業に特化した学部教育を展開
  2. ② キャンパスと周辺地域が一体化した学修環境
  3. ③ 医療系大学として“ひと・地域”の健康を守るカリキュラムを構成

明治国際医療大学農学部が考える
オーガニックの3つのビジョン

オーガニック(有機農業)とは?

環境負担を減らすために化学合成の肥料や農薬を使わないだけでなく、よりよい社会づくりを目標とした幅広い考え方の農業です。2022年における各国の全耕作面積に対する有機農業取組面積の割合は、欧州諸国で高い一方、日本はアメリカや中国と同様に1%に満たない現状です。農林水産省は国内の有機農業を2050年までに全耕作面積の25%まで拡大する政策を展開しています。

有機農業拡大に向けて

農学部 食農エコロジー学科の
4つの特色

  1. 有機農業など農場生態系
    寄り添った栽培方法を修得

  2. 有機栽培などの農産物を
    理解し、食品加工につなげる

  3. 農業法人での実習や
    有機農家での研修プログラム

  4. 医療系学部と連携し、
    医と食、環境を総合的に理解

Key Courses

3つのコースの特長

農学部 食農エコロジー学科
(仮称)

アグロエコロジーコース(農業)

植物と虫と微生物の交流から
有機農業の科学と実践を学びます。

食農システムコース(社会)

「有機」を基礎に生産から消費までの
よりよい食農システムづくりを学びます。

オーガニックフードコース(食品)

有機食材の優位性を活かした
食品づくりの基礎と実際を学びます。

Curriculum Highlights

ピックアップカリキュラム(予定)

  1. 1年次

    導入

    有機農業を学ぶ
    現代的意義を修得

    地域生態系を活用した有機農業の考え方を学ぶ

    主要科目

    アグロエコロジー論、食農倫理論 など

  2. 2年次

    専門基礎

    食と農にわたる幅広い
    専門知識と技術の修得

    生産管理技術や有機食品分析基礎、微生物の働きを学ぶ

    主要科目

    有機栽培学、統合微生物学、有機食品論 など

  3. 3年次

    専門・応用

    専門性を高め、社会課題への
    応用力を修得

    地域の食農課題の発見から解決策の提案まで主体的に学ぶ

    主要科目

    農業送粉生態学、フードポリシー論、食品官能評価論 など

  4. 4年次

    実践・研究

    卒業研究の実施と
    実践力の修得

    研究室で卒業研究に取り組み、インターンで実践性を育む

    主要科目

    卒業研究、食農エコロジー学演習 など

ピックアップカリキュラム

  • エコロジーと
    食農システム入門

    1年次

    身近な生活の周辺から食農システムに関わる実践的課題を見出し、それを検討し、解決の道筋を探る方法を初年次に参加型で学ぶ。

  • 食養生論

    1年次

    東洋医学の知見を基礎としつつ、ひとの健康が地域に根ざした食と同源であり、ひとと環境の持続可能性の実践につながることを論じる。

  • 農場実習

    2年次

    学部全学生の共通科目として、附属農場において有機栽培の実際をイネ及び野菜を対象として資源循環の視点から学ぶ。

  • アグロエコロジー実験アグロエコロジーコースのみ

    2年次

    作物生産に関連した研究課題に即して、作物栽培、昆虫生態、微生物の分野を横断しながら、目標にそった分析・実験を行う。

  • オーガニックフード実験オーガニックフードコースのみ

    2年次

    有機食材を材料とした機能分析、食品製造、調理、醗酵について、化学的手法を中心にして機器操作と分析の実際を修得する。

  • 学際的プロジェクト演習

    3年次

    研究分野横断的なチームを編成して、食農と地域に関連する課題の発見から解決法の提案に至る主体的な学習活動を行う。

  • 食農インターン

    4年次

    長期休暇などを利用して、有機農業生産、有機食品流通、有機食材加工などの実業分野を対象として、実践的なインターン経験を養う。

取得可能な資格(予定)

  1. (1)国家資格

    • 食品衛生管理者
    • 食品衛生監視員
    • 飼料製造管理者
    • 普及指導員
    • 二等無人航空機操縦士
    • 高等学校教諭一種免許状(農業)
  2. (2)民間資格

    • 日本農業技術検定(一級・二級)
    • フードサイエンティスト
    • フードスペシャリスト
    • 健康食品管理士
    • 食の安全管理士
    • 食の6次産業化プロデューサー

卒業後の進路(予定)

企業・団体
種苗・農業資材・食品・飲料・ 化学薬品等の企業
食品等の流通・販売企業
農協・農業生産法人
起業
食品加工・流通会社
旅行・体験イベント会社
農業
環境コンサルタント
国公立の関連機関・行政
農業試験場
国や地方自治体
教育職
農業高校の教諭
大学院進学

教授から一言

京都大学 名誉教授
農学部設置準備室長 秋津 元輝

未来に向けて食べ続けられて、健康で豊かに暮らせる社会をめざすとき、地域の生態系に寄り添った農業とそこから得られる食品普及は差し迫った課題です。私たちの学部は日本で初めての有機農業に特化した教育と研究のカリキュラムを準備して、人や社会の健康も含めた総合的な観点から、新しい農学のかたちをつくります。明日の食と農を担う意欲のある皆さんをお待ちしています。

設置される学部・学科の名称や内容などは予定につき、変更される場合があります。

新校舎の紹介

農学部での学びの軸となる実験や演習、実習を行うための新校舎を大学キャンパス内に整備します。

学生のレポート作成やリフレッシュ空間をはじめ、
イベント時には収穫祭やマルシェの開催などに活用

  • 大学・地域が出会い、
    つながりを育む

    オーガニックラボ

  • “おうち”にいるような温もりを
    感じる「みんなのリビング」

    コミュニティキッチン

設置構想の概要

名称
明治国際医療大学
農学部 食農エコロジー学科
(仮称)
開設時期
2027年4月(予定)
開設場所
明治国際医療大学
(京都府南丹市日吉町保野田)
修業年限
4年
入学定員
100名(収容定員400名)
取得学位
学士(農学)