内科学教室の紹介

Department of Internai Medicine

 

   本学は、昭和58年に日本初の鍼灸学部を有する四年制大学としてスタートしました。医療系大学として、東洋医学系講座はもちろんのこと、現代医学系講座を充実させることは必須であり、特に内科学は臨床医学の核となるべき存在であるため、本学発足当初より、京都府立医科大学を主体とした優秀なスタッフが臨床、教育、研究にあたっています。これまで従事されてきたスタッフの努力により、鍼灸学の科学化、それによる現代医学における補完医療としての鍼灸医学の地位の確立がなされつつあります。
 附属病院内科では、高血圧、COPD、糖尿病、脂質異常症、慢性腎臓病など生活習慣病の治療をはじめ、消化器や呼吸器のがん診療など、循環器、呼吸器、消化器専門医による専門的な診療も行っています。京都府立医科大学と京都府南丹二次医療圏基幹病院の京都中部総合医療センターから応援医師の派遣を受け、南丹医療圏の北部を担当できるよう、充実した診療が行える体制を整えております。近隣の診療所や病院とも連携して、慢性疾患の治療を継続しながら、入院による急性期治療を行い、地域包括ケア病床での亜急性期・回復期の診療に移行するなど、退院後はかかりつけの診療所や病院にスムーズに通院していただけるようにしています。看護スタッフが、ご家庭に訪問し、療養生活を支援する訪問看護ステーションを併設し、入院や外来による治療が途切れることなく、継続した医療が行える体制を整えています。さらに、本学の特長である東洋医学の知識と技術を融合させ、加齢や疾患により低下した呼吸機能や消化管機能を改善させる取り組みや難治性の神経疾患(パーキンソン病)やアレルギー疾患(アトピー性皮膚炎)の症状改善効果など、専門の学会や英文誌を含む学術誌で成果を発表しています。また、入院診療から在宅療養まで多職種の医療専門職が連携したチーム医療を積極的に行い、治療や患者指導にあたっています。特に、高血圧、糖尿病、心不全の領域では、全国で限られた臨床試験参加施設に選ばれるなど、世界トップレベルの治療を実践することを常に心がけ、最新の知識を学び診療技術を磨き続ける努力をしています。

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