フットヒル大学視察
Foothill College

フットヒル大学集合写真
大学の建物

訪問日:2009年9月3日 午前9時40分から12時20分

訪問先:Foothill College 12345 El Monte Rd, Los Altos Hills, CA 94022-4599

面談者:

ベーカーさん

Dr. Judy Baker
Dean, Foothill Global Access
Distance and Mediated Learning

デービッドさん

Dr. David Garrido
Instructional Designer

北村さん

Ms. Yoshiko Kitamura
Assistant Designer

Foothill College の特徴

1995年にC言語についてのオンラインコースを開始して、2009年には360のオンラインコースを10000人以上の学生に提供している。

姉妹校としてDeAnza College
がある。DeAnzaはMoodleを使用しているが、FoothillはSakaiを使用している。インターフェースはEtudesと呼ばれる、NPO
によって運営されるものを用いており、他の加入大学と同じインターフェースを使用することで、学生のサポートや導入の利便性がはかられている。

学生支援に関しては、Administrator, Technology Trainer,Coordinator
の三者が協力して行う。学生のコース選択では、オンライン自己診断プログラムの他、対面オリエンテーションを行う。また、オンラインシステムを習得させる
ためCNSL090と呼ばれる単位を伴うコースを設定している。
Faculty training
は、オンラインまたはオフラインで行い、Etudesについては3週間のなかで教育技法(コンテンツの内容をもう一度考え直す、文章が長過ぎないか、分か
りやすく見せられているか、どうやってゴールに導くか、相互のコミュニケーションがあるか、議論にどうやって導くか)を習得してもらう。

まとめ会議の内容

敷居の高い先生方にelearningを取り入れていただくために、組織による強力なサポートが必要とのことであった(まずは、使ってみて楽しかった実例
をみてもらったり、やってみると楽しいということをじっかんしてもらったり、まずはハイブリッド型から慣れてもらうなど)。オンライン教育は社会的要請の
高まりによるところが大きいほか、先生の自由を生み出す面もある。
システムメンテナンスをNPOに任せるなど、比較的取り付きやすい仕組みになっている。その一方、我々が今後進めていくにあたっては、IDの存在やサポー
トスタッフの育成などのほか、教員の意識改革が重要な課題でありFDのボトムアップの必要性が感じられた。しっかりとした授業計画に基づき強力なスタッフ
の協力を得てコンテンツを練るべきであり、一つのコンテンツに複数の先生が集まって作り込むような組織作りも視野に入れることが望ましい。
支援体制作りには、メンタル面、カリキュラム、対象人数などを考慮し、計画的に行うことが大切。

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