スタンフォード大学教育ラボ視察(戦略的大学連携支援事業)

Stanford University Academic Technology Lab

スタンフォード大学教育ラボ

訪問日:2009年9月4日 午後2時から4時

訪問先:Stanford University

Main Quad, Area 250 of Meyer Library,
450 Serra Mall, Stanford, CA 94305-2034

面談者:

エンゲルさん

Claudia A. Engel, Ph.D.
Academic Technology Specialist
Lecturer, Dept. of Anthropology

ケンさん

Kenneth R. Romeo, Ph.D.
Academic Technology Specialist, Special Language Center

ベスさん

Beth

概要

レイアウト自由に移動できる机やいす

1 Academic Technology Lab 室内の構成について(Beth)
机、いす、ディスプレーなどすべての室内調度が移動可能。
少人数のグループ分けの形態に応じて、テーブルを自由に配置可能。
壁一面がホワイトボードになっている。
複数のPCを使ってコラボレート可能

2 Stanford ATS Programについて

Academic Technology Specialists (ATS)
は、大学全体に学部やプログラムに応じて9名が配置され、それぞれdual backgrounds
(ICT教育専門家であるとともに自身の専門領域にも通じている)
を有していなければならない。その役割は、新しい技術を駆使して大学教育と研究を最善のものとしていくことにある。
ATS Programは、本来分散的な研究課題や学習内容を協同的で共有的な方向に最大限誘導する。ATSはそれぞれの専門領域において活動し、ATS Management Team がそれぞれのコラボレーションを有効に行えるように調整する。
共有・協同に利用するWebsiteは、プロジェクトの目的によって自由に使い分けられ、social bookmarking、RSS、Wikis のような技術を使って情報をフィードする。プロジェクトの例を挙げると次のようなものがある。
NONNATIVE RAPPER CONTEST(language program)
PTSD MODULE (neurology)
Mapping the republic of letters(literature)

High Specific Learning Space を使うことで授業の質を向上させることができる。この教室はWallenberg
Hallに置かれて5年になる。レイアウトを迅速に自由に変更することができるためグループ分けを必要に応じて行うことができることが特徴である。それぞ
れのグループには複数のPC画面が備えられ、一つは学生のPCと共有される。素材の変化や一部分の抽出など視覚効果の改善によりプレゼンテーション能力を
向上させることができる。チーム間のコラボレーションを行うのに最適である。
Stanfordの教育は、一クラス6-8名(最大20名)のグループディスカッションが標準である。
遠隔教育としては99年以来10年の経験がある。何よりも「みんなでやってみる」という姿勢が大切である。
ICT教育において教師が最初に考えなくてはならないのは、学生の経験や授業の背景などである。到達点を念頭に置いて計画し、学習意欲を持続させるために教師と学生の双方の自尊心をくすぐり、授業に参加している意識をもたせることが大切。

3 Academic Technology at the Stanford Language Center (Kenneth)

sakai をベースにしたCourseWorkはProf. El. Bernhardt をteam meeting observer
としてStanford Language Center
に置かれている。高度に訓練されたスタッフによって運営され、現在1000コンテンツ、70000ファイルがあり、14000人が使用している。
SOPI(Simulated Oral Proficiency Interviews) はオンライン語学口述試験である。オンラインに由来する制約もあるが、多人数が同時に受験でき、採点の自動化や成績評価を自動化できるなど移転が大きい。
語学遠隔教育については、ネイティブ言語であるLakota コースとハワイ語コースがある。特にLakotaは先生が少ないため、遠隔教育の利点が発揮された。
オンライン教育について考慮すべき点。
LMSの構造が必ずしも人間の指向構造と同じでない。
個人情報やセキュリティー:学生は気にしないし、先生は理解しない。
中央でコントロールする:カリキュラムや資料の変更など一度の配布できる
コンピュータを利用した教育の利点
教科書の一部を使用可能
カリキュラム編成の自由度が広がる
キーポイント
talk to expert teachers
focus on pedagogically valid activities
need to reach everyone

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