御 挨 拶

明治国際医療大学外科学教室は平成16年4月に糸井啓純,神山 順、他1名が,前任の咲田雅一先生の後任として着任しました。その後、外科スタッフの交代があり、現在は、外科医2名の体制で、臨床、教育、研究を行っています。

さて,私は京都府立医科大学の出身で、これまで一貫して消化器の外科治療をおこなってまいりました.母校の消化器外科に在職中は,食道がん,胃がん,大腸がんの消化管外科の治療を行なってきました。この地で,この経験を活かし、地域医療に貢献できたらと思っております。
附属病院の外科外来は,手術日(火曜日)を除いて,糸井(月曜,金曜),神山(水曜)が外来を担当します.いずれも消化器外科,一般外科を修練した医師です。がん治療については乳腺外来、外来化学療法、外科的栄養管理、緩和医療を推し進めています。さらには、外科治療が関連する在宅医療への対応も始めています。

今日,がんの治療はただ,「手術で切る」のではなく,内視鏡治療や分子標的薬を含めた抗がん剤治療などのさまざまな治療があります。病気になられた場合、医師より病状や治療法について,詳しい説明をお聞きになると思います(インフォームド・コンセント)。一方,情報社会の時代ですから,さまざまな知識,情報が周囲に溢れており,治療の選択に困惑されることと思います。こういう時,気軽に相談していただける外科でありたいと思っております(セカンド・オピニオン)。また、東洋医学と西洋医学の融合としての「統合医療」を目指す本学では、東洋医学的治療を外科治療に加味することも可能となっています。

着任して13年目となりますが、日吉のすばらしい自然環境の中で,地域住民の方たちと病院スタッフがとてもよい関係にあることを実感する日々があります。私たちを地域の皆さまのお仲間に加えていただき,地域医療の一翼を担わせていただきたいと考えております。引き続き,よろしくお願い申し上げます。

平成28年4月吉日

明治国際医療大学 外科学教室 糸井啓純(文責)

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