メディカルMRセンター

新しい話題 

株式会社エム(代表:関野勝弘、共同創業者:森進(Susumu Mori, johns hopkins university)は東京ミッドタウンクリニック特別診察室における人間ドック受診者を対象に、全脳の画像解析と脳健康測定プログラム「MVision health」を無料テストランとして提供したようです。この脳健康測定プログラムは、幅広く学術界で用いられている脳MRI解析技術を基にAI技術を利用して認知症関連の医療・研究を支援すると説明されています。森進先生はDTIを用いた脳白質間の神経線維の結合研究を始め多くの脳構造に関する研究精力的に進めてきた実績があります。

同様のAIを用いたアルツハイマー病診断補助システムとしては滋賀医科大学の椎野先生が開発されているBAAD(紹介サイト)というT1強調3D-MRIから脳の各領域の萎縮率を計算するソフトウエアもあります。
(2022.06.28)

以前筑波大学の根本先生が報告した(PROS ONE 2017)BHQ(Brain healthcare quotient)を使って京都大学の渡辺先生らが認知機能は海馬の萎縮などよりGM-BHQが高いという報告をしました(京都大学の記事)。BHQは総務省imPactプログラムの脳の健康指標としてあげられていました。昨年計測した自分の3Dを見てその萎縮度合いに驚いたところですが、悲観せずにBHQを調べてみます。皆さんもいつまでも健康に!
※測定法の詳細は、勧告文章に掲載されています。(ICU H.861.1)
GM_BHQの計算方法は、
j:脳アトラスの領域
SubGMVj: 灰白質容積(GMV)
Cmeanj:コントロール被験者の平均GMV
Csdj:コントロール群のGMV標準偏差
として以下の式で表されます。
GM_BHQ_equation

一方、FA_BHQは、DTIの結果から以下のように計算されます。
FA_BHQの計算式br>

ここで 各変数は以下のように定義されます。
j:脳アトラスの領域
SubJFAj: 各領域のFractional anisotropy(FA)
Cmeanj:コントロール群の平均FA
Csdj:コントロール群の標準偏差

測定条件:
GM: T1 weighted 3D-MRI:MP-RAGE/TI=900ms/TR=1900ms/TE=2.52/FA=9°/FOV=256/256×256 matrix
WM: DTI : OM-line, TR=14100ms/TE=81/FA=90°/FOV=224/slice thickness=2mm, 114×114 matrix, b=0/1000 s/mm
x 30軸
処理:SPM12 (DARTEL利用)(GMの容積解析)、FSLのFMRIB(DTI解析)
(2022.06.28)

文部科学省が公募した「先端研究基盤共用促進事業」に、大阪大学を拠点として本学が参画する「研究用MRI共有プラットフォーム」が採択されました。本学では近年導入された前臨床MRI(Bruker社製 4.7T Biospec 16cmボア)を利用し、この「研究用MRI共有プラットフォーム」で皆様の研究を支援する予定です。(2020.07.01)

共同研究している矢野忠特任教授の論文「fMRI を利用した脳機能解析による按摩手技の検討 ―異なる母指揉捏法による比較検討―」が日本東洋医学系物理療法学会誌 第 40 巻 2 号に掲載されました。本論文は、母指揉捏法の揉み方の違いが、脳機能画像で検出できるか否かを明らかにすることを目的した研究で、本センターの3.0 T 臨床用 MRI 装置(Trio A Tim System: シーメンス社)を用いて行われました。解析の結果、脳活動にもみ方の違いに関連する領域の存在が示唆されました。(2015.12)

AMED(日本医療研究開発機構)の研究に、課題「統合医療の治療効果を予測する客観的評価指標の検討」(代表者:矢野 忠教授)で応募し研究委託がきまりました。
樋口敏宏教授、村瀬智一客員助教の提出した科学研究費補助金の課題に対する交付が決定しました。(2015.04.01)

2012.09.19
磁気共鳴代謝研究会のお知らせ. 9/30 メルパルク京都「圧縮センシングと高速撮像」new!
日本磁気共鳴医学会にて梅田雅宏、渡邉康晴、村瀬智一がMRIを利用した研究について発表しました。
場所:京都国際会館, 2012.09.06-09
村瀬智一、その他: fMRI測定に用いる熱刺激システムの試作と性能検証
muscle diffusion weight
渡邉康晴、その他:DWIを用いた筋組織の圧変形とその回復過程の画像化
DWI of cardiac muscle
梅田雅宏、その他:Low bを用いた拡散強調画像による心筋の収縮および拡張評価
iPhone用経穴データベースを作成しました。(2022.01.09)

筋変形画像

脳機能MR画像を用いて”心地良さ”を感じるときの脳活動を調べました。(2010年度の学内戦略的研究費により行った研究)
心地良さのfMRI

プレスリリース(2009)

【脳障害の反応「神経膠症」のイメージングに成功】
動物用MRIを用いた研究成果が、放射線医学総合研究所と共同でプレス発表されした。

主な磁気共鳴医学研究 Main Areas of MR Research

up date 2011.7.1

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