折れ線グラフと散布図 戻る

折れ線グラフと散布図の違いは点が線を結んでいるのが折れ線グラフのように見えますが次のような違いがあります。

1. 折れ線グラフ:横軸が項目で、棒グラフで表すにはデータが多いデータ。項目(X軸)の変数によるY軸の変化を比較したい場合。シンボル(●など)はデータは項目メモリの中央におかれます。

2. 散布図:X軸(横軸)もY軸(縦軸)の変数の関係を表すグラフを作ります。連続するデータやその変化を示す場合は線で結ぶが、データ間が独立している場合は点を線で結びません。あるクラスのメンバーの身長と体重についてのデータなどを表すときに利用される。シンボル(●など)はデータはx軸のデータの値の位置におかれます。

折れ線グラフの例

折れ線データ

折れ線グラフ

2. 散布図の例
散布図の例(血糖値と血圧の関係を表す散布図)

科学データで、横軸(X)が飛び飛びの値の場合があります。このX値を数値軸にプロットするのに役立ちます。例として落下開始からの時間と観測される落下距離のグラフを示します。
落下時間と落下距離の関係を表す散布図

トレンド線(相関曲線)

散布図は血糖値と血圧の関係の例に示したように、2つのデータの間の関連を調べるのに利用されます。関連がある(相関がある)かどうかは、表計算の関数“=correl(データ1,データ2)”を用いて計算される相関係数Rには正負があり、直線の傾きの正負を表し、正の時に正の相関、負のときに負の相関があると呼ばれます。相関係数が統計的に有為かどうかはさらに相関係数の検定を行うことで分かります。

相関がある場合には、相関の様子を示すトレンド線を書くことができます。血糖値と血圧のグラフではなんとなく比例関係がありそうなので直線をトレンド線として引くことにします。グラフをクリックして(グラフの周りに下図のように緑のドットが点いた状態で挿入/トレンド線を行うと下図のウインドが現れます。このデータでは直線てきな相関関係が見込めるので線形を選択し等式などの表示にチェックを入れます。Rはこの線からデータがどれくらい離れているかを示す係数で、相関係数とよばれます。Rの二乗は決定係数とよばれます。
Excel(office2016)の例
直線トレンド線の挿入方法(excel)

設定方法は次の通りです。
①グラフをクリックする
②グラフデザインのタグをクリック
③グラフ要素の追加をクリック
④近似曲線の追加をクリック
⑤線形予測をクリック
これで近似直線がグラフに追加されます。

さらに追加した直線の式y=ax+bの計数”a”と”b”を含む直線の式を表示させるには以下のように行います。
トレンド線に式を追加する

①近似曲線を選択
②その他の近似曲線のオプションを選択
③グラフに数式を表示するのチェックボックスをクリック
④グラフにR-2乗値を表示をクリック
以上の操作でグラフにトレンド線、つまり近似直線とその式が表示されます。R2は相関係数の2乗で、トレンド線がデータにどれくらい近いかを示す目安です。R^2=R=1のとき、データはトレンド線の上にプロットされます。この場合データは直線の上に並びます。

LibreOfficeの例
相関曲線相関曲線2