スマホで行うweb学修-遠隔講義への対応
大学から課される課題は学内にあるPC教室のPCを利用しますが、現在普及しているスマートホン(スマホ)のアプリケーション(アプリ)も充実してきて、多くの作業を実現できるようになりました。ここでは多くの大学生に利用されているiPhoneを例にアプリの利用法について説明しています。
(遠隔講義で出される課題に取り組むのに役に立てると幸いです。)
ここでは以下の項目について説明しています。
Gmailの利用とファイルの添付も参考にしてください。また、スマホでインターネットを理揺する場合、LTEやWiFiを使ってインターネットに接続しています。この仕組みを知りたい方はスマホで利用するインターネットの仕組みを参考にしてください。
スマホを安心して利用するためには総務省で広報しているスマートフォン情報セキュリティ3か条を守ってください。詳しいことは国民のための情報セキュリティサイト(総務省)をも参考にしてださい。
スマートフォン情報セキュリティ3か条(総務省:pdf)
国民のための情報セキュリティサイト(総務省)
以下の項目は別ページになります。
11. iPhoneのPapgesで文書を作成する
12. iPhoneのWordアプリで文章を作成する
13. スマホで表計算-Google Spreadsheetで表計算-
14. プレゼンテーションをiPhoneのKeynoteで作成する
0. ブラウザのgoogleアカウントの切替
スマホのブラウザで大学のアカウント以外にも利用されている学生さんも多いと思います。ブラウザアプリを複数インストールしてアカウント毎に切り替える(safariは個人googleアカウントで、chromは大学のgoogleアカウントでログインしておく)方法もよい方法ですが、ここではアカウントの切替方法を以下に説明します。是非試して見てください。
①以下のリンクでgoogleアカウントを切り替えます。
https://myaccount.google.com
②右上のアカウントのマークをクリック
②個人のアカウントでログインしていて、下に大学のアカウントが表示されている場合はそれを選択。
※大学のアカウントがない場合は「別のアカウントを追加」を選択して大学のアカウントでログインする。
④目的のページのURLを入力(例:Mellyで送られたリンクをクリック)
(2022.05.21追加)
1. クラウドアプリケーションとデータ保存
スマートフォン(スマホ)ではPCと同じようなアプリケーションが出されています。大きな違いは、スマホではデータ保存場所が分かり難い点です。
学生が多く利用しているgoogleのG-suiteサービスはクラウアプリケーションです。データ保存もクラウド上にあり、全てクラウド上のサーバで動く仕組みになっています。同様の仕組みにMicrosoft 365というクラウドサービスがあります。Googleがクラウドベースからスタートしたのに対して、MSはPCにインストールするアプリケーションからスタートしています。
メールサービスを例にPCにインストールされたアプリケーションとクラウドベースのアプリケーションの違いについて説明します。
PCにインストールされたメールアプリケーションでメールを受け取る場合の手順は以下の通りです。
①サーバから新着のメールをもらう
②PCのデータベースに追加する
一方、webメールのアプリではサーバで動いているメールアプリケーションの画面をwebブラウザの上で見て、操作するだけです。アプリケーションもデータもサーバ上にあります。
PCアプリケーション:メールを自分のPCにコピーしてデータを更新する(メールはPCに保存される)
webアプリケーション:webでメールを確認、返信する。(自分のPCにはデータが残らない)
このようにwebアプリケーションはクラウドサーバ上で動いているアプリの状態をwebを通して、見たり操作したりします。実体はサーバ上にあります。
ではスマホはPCと何がことなるのでしょうか?
スマホのアプリケーションは手元のスマホにあり、データ保存はアプリに結び付いたスマートフォン内の領域かクラウドスペースに保存されます。Googleのサービスはwebアプリケーションからスタートしました。一方、MicrosoftはAppleと同様PCのアプリケーションからスタートしています。会社によって違います。
Google: クラウド上スペースの利用が基本(google drive)
Microsoft365:OneDrive(MSのクラウドスペース)+スマホ内スペースの利用
Apple:iphone内のスペース(フォルダ)+関連スペース(フォルダアプリで結合されたスペース:Googleドライブ、Dropbox、OneDriveなど)
2. Apple社のアプリケーションのデータ保存
iOSではアップル社アプリのPages、Numbers, Keynoteなどが無料で利用できます。これらのアプリはフォルダアプリを利用してiPhone内にデータを保存します。もちろんiCloudにもデータ保存が可能ですが、iCloudは他にも利用し、全体として5Gまでが無料です。PagesはMicrosoft社のWordのファイル形式への書き出し機能を備えています。keynoteはMacのアプリケーションとのファイル互換性の点で優れています。
iPhoneのPagesを利用した文章作成については「iPhoneのPapgesでの文書作成」を参考にしてください。
MacOSのPCとデータをやり取りすにはiCloudやAirDropが便利です。iCloudは無料で5Gbyteまでと容量が少ないのが欠点でうが(Googleは15Gまで)、AirDropは同じWiFiルータに接続したMacとiPhoneの間で簡単にファイルをコピーできます。アドレスも何も気にする必要がないとても良いファイル送信サービスです。
iPhoneではフォルダアプリを利用して、iPhone内の保存スペースに加えて、クラウドサービスのファイルスペースを結合して利用できるようにしています。標準ではiCloudのみが有効ですが、DropboxやGoogleドライブ、Microsoft社のOneDriveなどのアプリをiPhoneにインストールして認証(ログイン)しておくと、フォルダアプリからクラウドスペースが利用可能です。
自分がファイルの場所をわかるように新しいフォルダを作成して、その中にファイルをまとめておくと便利です。
3. Microsoft社のアプリケーションのデータ保存
Microsoft社のアプリはPC業界では標準アプリケーションとして普及しています。Word、Excel、PowerPointなどが普及していて、他社はMicrosfot社のファイルフォーマット互換機能を有しています。ただし、PCアプリケーションとスマホのアプリでは機能に違いあり、PCアプリケーションで行える操作・設定が全て行えるわけではありません。とくにExcelは操作性が全く異なるソフトになっています。また、Office365の購入形態でアプリケーションの利用が可能になっているものもあります。
Microsoft社のアプリもiOSでもフォルダアプリケーションを利用してファイルを保存します。Microsfot社のクラウドデータ保存スペースはOneDriveと呼ばれていますが、これも購入形態や管理者による制限で利用できる場合とできない場合があります。
4. Googleのアプリケーション
Googleのスマホ用アプリにどのようなものがあるのでしょうか?下の図はその一部です。左列は定番のアプリ(Gmail,ドライブ(データ保存)、カレンダー)、中央は創作用アプリ(ドキュメントは文書作成、スプレッドシートは表計算でExcelと似ている、スライドはPowerPointと同じ)、左は授業などで利用されます(Crassroomは授業課題管理、Meetingは最近はやりのZoomと同じweb会議アプリ、Keepはメモ帳で他との共有やドキュメントとの連携ができる)。ここではドライブ、ドキュメント、スプレッドシートなどをスマホにダウンロードしてgoogleのアカウントでログインしておいて次に進みましょう。ダウンロードはApp sotreやGoogle Playから行ってください。
Safari(webブラウザ)でgoogleサイトを開く
最近はQRコードを利用してホームページを開く方法が普及しました。Googleのアプリケーションに「サイト」というアプリケーションがあります。サイトはwebページを提供するサービスです。従ってiPhoneではSafariやChrome、Firefoxなどのwebブラウザで開くことになります。一般のwebページとの違いは、サイトを開く権限が制限されていることがある点です。特に大学で利用されるサイトページは大学のアカウントにログインを要求することがあります。このときに個人のgoogleアカウントにログインしていて「開けません」や「権限がありません」と表示されることがあり注意が必要です。以下にiPhoneのSafariでの大学のアカウントの追加と確認について説明します。詳細はgoogleのサーポートページなども合わせて確認して下しさい。
webブラウザはマルチアカウントに対応しています。iPhoneのSafariを例にgoogle.co.jpのページにログインする方法について説明します。
googleのページに大学のgmailアカウントでログインします。右上のアカウントアイコンをクリックすると図左のようにログインしているアカウントが表示されます。
大学のgoogleアカウントを優先させ、サイトをスムーズに開く
大学が提供しているサイトが開けない場合以下のように全てのアカウントからログアウトして、最初に大学のアカウントでログインします。これで大学のアカウントが優先されるようになります。
大学のサイトのリンクを開くときにページがスムーズに表示されるようになると思います。
①下にある全てのアカウントからログアウトするを実行します。
②大学のアカウントでログインする
③個人のアカウントでログインする
また、Safariのプライベート機能を利用すると、ログインしているアカウントをそのままにして別のアカウントでSafariを利用することもできます。以下の操作を行いSafariのプライベート機能でブラウザを開きます。プライベートブラウザは一切の情報を保存しません。再度ログインする場合はまたアカウントとパスワードの入力を求められます。
5. Google ドキュメントを利用した文書作成
ドキュメントアプリを利用した文書作成とデータ保存など一部の機能について説明します。まずはドキュメントアプリを起動します。以下のような画面がでてきます。①右隅の+のマークをタップし、②新しいドキュメントをタップします。
次に③ファイル名を記載し、④作成をタップすると新規文書が現れます。
文書入寮が終了したら文書画面をタップして、編集モードを終了します。ここから、右上のボタンを使って文章保存ができます。編集モードに戻るには右下の鉛筆マークをタップします。
編集モードで右上のAの文字をタップすると書式設定モードになります。書式設定では文字のサイズや色、それにフォントなどが変更できます。
書いた文章の文字数は、編集モードで右上のキーをタップし、現れたメニューから文字カウントをタップします。画面が変わって現在の文字数が表示されます。
文書データは自動的にドライブに保存されていますが、Microsoft Wordの形式で保存する場合は共有とエクスポートを利用します。先ほど文字カウントと同様、編集モードから右上の3つの点をタップして表示されるメニューにあります。Word形式で保存をタップするとドライブに同じファイル名で属性が.docxとして保存されます。GoogleのドキュメントとWord形式で保存されたファイルはマークが異なります。
6. ドライブ内のファイルのフォルダへの移動
このままだとドライブに沢山のファイルができてしまい探すのが大変です。そこでドライブの中にフォルダを作成し、作成した文書ファイルをそのフォルダに移動します。
編集モードを終了し、さらに左上の<のキーをタップするとドライブの一覧が表示されます。ここは最近使ったファイルが表示されています。新しく作ったファイルはこの一番最初のところに見えているはずです。ファル名の右端の横3つの点をタップし、ファイル名を確認したら割いたの移動をタップします。
次のドライブ内のフォルダを選びます。フォルダがない場合は右上の+をタップして新しいフォルダを作りましょう。
フォルダをタップして表示された画面の右下のここに保存をタップします。
これでファイルは一番上からこのフォルダ(画面では2020情報)に移動します。ドライブアプリでフォルダを確認してください。何も表示されていなければ、下にスワイプするとリロードされファイルが表示されます。
7. ちょっとスタイルを修正
文書のタイトルは中央に置きます。タイトルの先頭をタップしてカーソルを先頭に置きます。
編集モードで中央に位置するコマンドをタップして位置をかえることができます。
印刷レイアウトでレイアウト確認と詳細設定を行う
編集モードでは見た目は余り変化がありません。編集モードはスマホで見易くするために字を大きくしています。新規で作成した文書は標準でA4の大きさです。A4で印刷したときにどのように見えるのかは右上の3つの点をタップして表示されるメニューから印刷レイアウトを選択します。印刷レイアウトでは字は宿所されますが、中央に寄せられたタイトルを確認できます。もとの編集モードに戻るときには右上の3つの点をタップして、印刷レイアウトをオフにします。
また、印刷レイアウトにするとレイアウトというメニューが追加され、段組や列の間隔を調節できます。
8. Gmailでファイル添付して送信する
Gmailの利用については、Gmailの利用とファイルの添付も参考にしてください。
まず初めにiPhoneではgmailからGoogle Drive内のファイルを見えるようにするためにファイルアプリでgoogle driveを追加しておきます。
①ファイルアプリを開く
②場所を開いて
③google driveをオンにする
④スイッチが緑になる
これでgmailからドライブに保存したファイルを直接取る準備ができました。Gmailを起動します。
①新規メールを作成し、宛先(To)や件名(タイトル)、本文(宛名、文章、差出人の名前)を書く
②添付ををタップする
③フォルダのマークをタップする
④Google Driveをタップする
⑤Google Drive内に保存したファイルのフォルダを開いてWordで保存したファイルをタップする
⑥gmailの本文の下に選択したWordファイルの表示を確認する
⑦送信する
9. 複数のアカウントから送信者のアドレスを選択する
Gmailに複数のアカウントが登楼されている場合、例えば大学のアドレスがあればそれを選択します。Fromのアドレスの右端の∨のマークをタップして表示されるアドレスから選択します。また、BCCに自分のアドレスを入れておくと送信したメールを受信して確認できます。これもToのアドレスの右端の∨のマークをタップしてBCCを表示させます。BCCについてはGmailとG-suiteサービスを参考にしてください。
10. 同じドメインの宛先に添付ファイルを送る
同じドメイン内の人にファイルを添付して送る場合は一手間少なくすみます。同じドメインとは、メールアドレスの@以下が同じ場合です。@以下が少しでも異なると添付ファイルが開けないことがありますので注意してください。
スマートフォンのGmailアプリを起動します。
①新規メールを作成し、宛先(To)や件名(タイトル)、本文(宛名、文章、差出人の名前)を書く
②添付をタップする
③ドライブをタップする
④保存したフォルダを開く
添付するwordファイルをタップする
⑤wordファイルがメールの下に添付されていることを確認する
⑥送信する
(2020.05.05修正)