2015Portugal1

土屋先生に治療の教示を受ける本学の木村先生

本学では、SLベンフィカとの国際交流協定に加え、ポルトガル電気針協会(APAE)と平成27年度よりポルトガル統合医療連盟(FEDEPORMINT)とも学術協定を結び、協定プロジェクトの一環として、本学の谷口剛志、木村啓作先生がポルトガルに1年間出向し、Clinica Tsuchiyaの研修に参加しています。
Clinica Tsuchiyaの院長である土屋光春先生(麻酔科医・鍼灸師)は、ポルトガル電気針協会(APAE)とポルトガル統合医療連盟(FEDEPORTMINT)の副会長を務められています。また、ポルトガルの首都リスボンにて40年近くご開業され、統合医療を駆使した疼痛治療の権威でもあります。
Clinica Tsuchiyaでは、ペインコントロールの治療として、薬物投与だけでなく、鍼(はり)治療も第一選択として用いられています。土屋先生は、長年の臨床経験から鍼治療を多用した方が患者の治療効果は高いと話されています。実際、日本において鍼灸治療の需要が高い腰痛や膝痛、肩こり以外に、ベーチェット病、バセドー病、メニエール病、多発性硬化症など、様々な疾患の患者さんが来院されています。また、前立腺癌や前立腺肥大に伴う前立腺動脈塞栓術後のインポテンツに対する鍼が著効を示し、延べ40-50例の患者さんが来院されています。