藤田 智恵子 教授
研究について
──先生はどのような研究をされていますか?
保健行動とライフスタイル、補完代替療法の生体への影響やストレスマネンジメントに興味があります。最近は、音楽によるストレス低減効果と自律神経の変化や、リラクセーションについて研究しています。
──それらの研究はどのような意味を持っているのでしょうか
補完代替療法に関する研究は、学部の特色である統合医療の理念を看護学に導入することにつながる内容であると考えています。リラクセーションについては、オープンキャンパスや高校模擬講義で実際に体験して頂いたり、実習時に指導したりしています。
社会貢献について
──どのような社会貢献をされていますか
高校へ模擬講義に伺っています。
──どのような学会(研究会・グループ等)に所属されていますか
日本看護科学学会、日本統合医療学会、日本睡眠学会、日本精神保健社会学会、日本看護協会などに入会し、学会や学会誌で研究発表を行い、客観的な意見を頂くことを心掛けています。
看護を志したきっかけについて
──先生が保健師・助産師・看護師を志したきっかけを教えてください
看護師という職業を意識し始めたのは小学生の時で、祖母が入院していた病院でした。
その後、一生続けられる職業を考えた時に母の勧めもあり看護師を志しました。
──なぜ本学を選んだのですか
補完代替療法を融合させた教育を実施するといった、統合医療の理念を看護学に導入することを教育理念に取り入れていたことに惹かれました。
臨床について
──どのような臨床現場で働いた経験がありますか
外科・眼科・耳鼻科・泌尿器科の混合外科病棟、整形・脳外科病棟、救急外来、手術室での勤務経験があります。大学病院の外来化学療法部での勤務経験もあります。
──印象に残っている事例があれば教えてください
外科系病棟勤務では、手術後退院しても再入院されて来る方が多かったことが記憶に残っています。病気になる以前から、何らかの予防ができないものかと考えたことが現在の研究活動につながっています。また外来化学療法部で勤務した際には、医療費が払えないため治療が行えない方がいたことも印象に残っています。
ズバリ看護の魅力って何でしょうか
看護は患者さんと心を通わせ、寄り添うことで、自分自身も人間的に成長することのできる仕事だと思います。特に、患者さんが元気になられて退院される時には本当に喜びを感じます。人間の持つ回復力・治癒力は素晴らしいと思います。その力を引き出すサポートができるこの仕事に魅力を感じています。
注)このインタビューは平成27年度に行いました。