学びの特長2

真の医療を現場で学び、
確かな実践力を身につける
高度な臨床実習

「3年修了時に国家試験を受験、4年次には有資格者として、西洋医学、鍼灸学の臨床実習を実施する。」
この他校にはない、本学独自の学びのシステムにより、医師との連携ができるより専門性を身につけたハイレベルな鍼灸師を育成し社会に輩出していることは、本学の誇りであり、伝統です。
1、2年次には鍼灸臨床の実際を見学し、そこで治療する鍼灸師を通して、目指す鍼灸師像を明確に持ってもらうため、早期臨床体験実習(Early Clinical Exporsure)を、3年次には、附属鍼灸センター実習入門により、4年次の高度な臨床実習に備えます。
そして4年次には、有資格者として、附属病院実習(外来・病棟)、附属鍼灸センター実習、高齢者ケア実習、学外臨床実習など他大学では類をみない豊富な臨床実習に取り組みます。

高度な臨床実習
これら臨床実習は、ローテーション方式で行われ、毎日患者さんを診る機会を設けられており、そこで鍼灸医療とともに医師との連携を含めたチーム医療や医療人としての態度や倫理観を身につけます。
このように、有資格者ならではの高度な臨床実習により、実践力があり、患者さんから信頼される鍼灸師としての資格を培います。


【実習紹介】附属病院実習

臨床現場での活きた実習から
高度な臨床能力を身につけ、
医療に関わる人々との
協働を学ぶ

「和の精神を神髄となし、東西両医学を有機的に関連づけて、社会に貢献できる医療人を育成する。」
この本学の建学の精神を実践に移す場として、「附属病院実習」があります。この科目は、4月から12月の長期に渡り、各診療科や検査室等を少人数のローテーション方式で実施します。外来や病棟での実習は見学して修める「見修」となり、リハビリテーション科や歯科検査室などでは体験型の実習を行います。
附属病院実習の目的は、「医師との連携を実践する医療人としての鍼灸師」育成であり、医師の診察、診断、治療の過程を見学し、西洋医学的な診察法および患者さんとの接し方、各科の特長を理解し、さらに、看護師や放射線技師、臨床検査技師、理学療法士等のコ・メディカルが病院内で、チームとしてどのように連携し、役割を担っているかを理解します。鍼灸治療に来る患者さんの多くが病院を受診している現実や、地域医療の一環を担う鍼灸師が、地域の病院・医院等の医療機関と全く連携をとらない、とれないのでは、患者さんのための医療を実践しているとは言えないのではないでしょうか?

附属病院実習

附属病院外来実習
内科、外科、整形外科、麻酔科、脳神経外科、泌尿器科、歯科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、メディカルMRセンタ一、臨床検査、内視鏡、心エコー、病理、放射線等。
附属病院病棟実習
病棟部門での医師の診察、診断、治療の過程を診療各科において見修。


【実習紹介】附属鍼灸センター実習

キャンパス内の
附属鍼灸センターにて、
徹底した実践力を教育

臨床実習は鍼灸医療を学ぷために必要不可欠です。そこでは患者さんに触れ、コミュニケーションをはかり、的確な病態把握(病気を推測)と治療を行わなければなりません。
本学では、キャンパス内に併設されている附属鍼灸センターにおいて、1、2年次の早期臨床体験実習に始まり、3年次より本格的な臨床実習がスター卜します。
基礎医学、臨床医学、鍼灸技術学、経絡経穴学、鍼灸診断学、臨床鍼灸学などを基礎とし、実際の鍼灸治療をスムーズに適切かつ効果的に行える臨床能力(知識・技術・態度)を修得することを目的としています。
受け身ではなく、能動的に参加する臨床実習であり、専門領域をもつ専任教員(鍼灸師)によるきめ細やかな指導により、実践力をつけることができるのです。
附属鍼灸センターでは、附属病院の各科や地域の病院・医院などと連携を行い、高度で専門的な鍼灸治療を行っています。この恵まれた教育環境で医療人としての土台をしっかりと築くことで、自信と誇りをもって社会にでることができるのです。

附属鍼灸センター実習

4年次における鍼灸臨床実習
4年次では、附属鍼灸センタ一、高齢者ケア実習、学外鍼灸臨床実習などで述べ45人〜70人の患者さんの鍼灸治療に携わります。
特に学外鍼灸臨床実習では、丹後半島の先端にある京丹後市間人(たいざ)の施設へ2泊3日×2回の実習を行います。冬季の食事では、当地の名産の“かに”も…お楽しみに。


【実習紹介】高齢者ケア実習

鍼灸医療による高齢者ケアを、
地域に密着した
教育プログラムとして取り組む

高齢者ケア実習では、高齢者の心身を理解し、ケアに必要な知識・態度・技術を養うことにあります。
高齢社会を迎えた現在の日本において、QOL(注1)を高め、健やかな長寿を実現するためのケアが重視されており、そのケアに鍼灸治療が期待されています。
この実習は、特別養護老人ホーム、老人保健施設、デイサービスセンタ一、デイケアセンタ一、居宅介護支援事業所、ケアハウス等の施設を備えた大学近接の総合老人福祉施設において介護実習および鍼灸治療実習を行い、高齢者ケアへの応用力を高めます。

(注1)
QOL=クオリティオブライフ。物質の豊かさだけでなく、人々の精神的豊かさや満足度も含めて、質的にとらえる考え方で医療や福祉の分野で重視されている。
協力実習施設
老人保健施設・特別養護老人ホーム はぎの里
高齢者ケア実習

現在、日本には約2800万人の高齢者(65歳以上/総務省調べ)がいますが、高齢者福祉施設で生活されている方に多い疾病の特徴は、慢性・退行性疾患という治らない、治りにくい病気で、しかも生活環境の変化などに伴う心身の苦痛が見受けられます。
明治国際医療大学では、1995年(平成7年)より高齢者福祉施設にQOL向上を目的とした鍼灸治療を導入し、治療を行ってきました。鍼灸治療は副作用がほとんどない全人的な治療ですから高齢者の方にも有効で、安心して治療を受けていただいています。