11月21日、22日の両日に本学にて、陽明大学(National Yang-Ming University 台湾)看護学部Professor Fu-Jin Shih 施富金教授をお迎えし、国際交流学術講演会が開催されました。
第1部(11月21日)は、『スピリチュアルケアとは スピリチュアルケアとホリスティックケアの関連 “What is spiritual care : the relationship b/w spiritual care and holistic care”』というテーマで、中国語での講演を本学の中山登稔教授の通訳を交えて行いました。第2部(11月22日)は、『世界の主な宗教における死についての認識“The Conception of dying perceived by the world’s major religions” 』のテーマで英語での講演を、永島すえみ教授の通訳を交えて行いました。通訳を交えた講演は分かりやすく、参加者の理解を助けてくれました。
講演は予定時間を超えるほど熱が入り、その後の質疑も、大学院生のゼミを思わせる交流となり大変充実したものとなりました。本学は、『西洋と東洋の融和』『人と人の和』『人と自然の和』を建学の精神に掲げていますが、今回、真にスピリユアルとは何かを問いなおす良い機会になりました。第2部の「世界の主な宗教・・・・」の中では、仏教、キリスト教、道教、イスラム教の違いについて改めて考える時間が持てました。
施富金教授の豊富な経験とあくなき探究心から出てきた講演は、興味深く聞く者に勇気を与えるものでした。大学全体を対象に企画した1部への参加者が少なかったのが残念でしたが、今後も国際交流学術講演会が持たれ幅広い学びがさらに持たれようとしています。期待してご参加ください。

看護学部 国際交流委員 山田晧子
講師紹介
施富金教授
1979年に国立台湾大学医学部卒業 看護学学士を取得、1991年にカリフォルニア大
学サンフランシスコ校で 看護学修士(成人看護学急性期専攻)を、同じくカリフォルニ
ア大学サンフランシスコ校で1994年に看護学博士を取得。
スタンフォード大学医学部生命倫理スタンフォードセンターで2006年7月17日~7月31日に客員研究者。
主な職歴は、2007年~陽明大学(National Yang-Ming University 台湾)看護学部 学部長・教授 現在まで。
また、2009年に東京医科歯科大学大学院 地域看護学にて客員教授の経験あり。