shinbara-shirotaこのたび鍼灸学部 基礎鍼灸学講座 新原寿志講師らのグループが、代田賞奨励賞を受賞されました。代田賞は、澤田流鍼灸術の祖述者である著明な鍼灸師、故 代田文誌先生を顕彰し、1977年に創設された賞で、本学教員を始め大学院生・博士研究員・OBなども多数受賞しています。
なお、同論文で高木賞奨励賞も受賞されています。

受賞者
新原寿志、小笠原千絵、早間しのぶ、日野こころ谷口博志角谷英治

受賞論文「鍼灸臨床における有害事象に関するアンケート調査 ―国内の開業鍼灸院を対象として―」
全日本鍼灸学会雑誌62(4)、315-325、2012

論文要旨(新原講師)
本研究は、鍼灸の有害事象に関する大規模な調査を開業鍼灸院を対象として国内で初めて実施したものです。調査の結果、鍼の有害事象では刺激過多に起因する もの、一方、灸の有害事象では施術者の不注意によるものが多く認められました。また、鍼灸の安全性に関する情報は未だ十分に浸透しているとは言えず、今後 は、書籍のみならずインターネットをはじめとする様々な媒体を通して普及させていく必要があることが示されました。本調査を踏まえ、現在、(公社)全日本鍼灸学会研究部安全性委員会を中心にホームページ「鍼灸の安全対策」を運営し鍼灸の安全教育の普及に努めています。

新原