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2011年3月11日に東北地方太平洋沖地震が発生してから2カ月あまりがたちました。私がこの巨大地震のことを知ったのは、夜、家に帰りテレビを見てからでした。
すべてのチャンネルにながれる映像は、私が生まれて初めて見る驚愕の光景でした。渦をまいて流される家々や自動車、それを見つめる人達の姿に、私の頭の中はしばらく真っ白になりました。そして我にかえって最初に思ったことは、何か自分にできることはないのだろうか、ということでした。しかしながら、知識も技術も経験もない看護学生の自分に、いったい何ができるのか。そんなことを考えている時、友達の中から募金活動をしないか、という話しが持ち上がりました。おりしも3月15日は卒業式が予定されており、その日に募金活動をしたいと大学に申し出たところ、こころよくご賛同、ご協力いただきました。募金活動は初めての学生ばかりでしたが、当日はご来賓や保護者の方々、卒業生、在校生、そして教職員の皆さんからも、多くのご協力をいただきました。
その後、入学式での募金活動や学内各所への募金箱設置を行い、4月27日時点での総額26万3,842円を、東日本大震災義援金として京都新聞社会福祉事業団に託しました。被災された方々は、今もたいへんつらい生活をおくられています。そんな中で、私達の活動はほんとうにささやかなものだと思います。けれども、これが今の自分にできる精一杯のことと考え、今後も続けていきたいと思います。最後に、募金活動を通して、人と人との繋がりや、その繋がりの大切さを実感することができました。ご協力くださいました皆様、ほんとうにありがとうございました。
学生有志代表 看護学部4年生 若松祐太