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平成23年9月4日(日)、京都駅前のキャンパスプラザ京都において、保健医療学部応用柔道整復学Ⅰ教室の中川貴雄教授による京カレッジ市民教養講座が開かれました。
テーマは「腰痛を防ごう」でした。午前・午後の部、合わせて400人以上の方々が受講されました。講義内容は、様々な腰痛の特徴や、その予防法、急性期・慢性期の対処法や治療法でした。その後に行われた実技では、手技による腰痛治療のデモンストレーションとともに、よい姿勢の作り方、腰痛の予防や軽減に効果的な座り方と立ち方、ベッドからの起き方、高齢者でも気軽にできる腰痛予防のためのエクササイズなどが行われました。
受講者の方々に、腰痛の有無に関して挙手をお願いしたところ、8割以上の方が現在や過去に腰痛を経験されておりました。これは、腰痛が、多くの人々を悩ませており、国民病といわれる所以であることがうかがえる一コマでした。特に、講演の中心であった原因不明の腰痛と診断されることが多い「仙腸関節障害」による腰痛については、“自分や知り合いの腰痛の症状と一致している”という声が多数聞かれました。また中川教授の「高齢者の運動で大事なことは、100mを何秒で走れるのかということではなく、どれだけ元気に長い距離を進むことができるかという持続力が大事なのです。皆さんの目標は、“元気に長生き”なのですから」という言葉が、印象的だったようです。
最後の質疑応答も活発で、講演が終わっても、多くの方が中川教授に質問される姿が見られました。
今後もこのような市民教養講座を通して、様々な情報を発信できればと思います。