
上林 紗也果(かんばやし さやか)
鍼灸学部
奈良県 奈良県立橿原高等学校出身
国家試験について
──国家試験合格おめでとうございます。国家試験はどうでしたか?
ありがとうございます。国家試験に向けた勉強で、改めて自分が勉強してきた分野を総復習することができ、自分の得意分野を見つけ出すことができました。
──国試受験の際、大学のサポートはどうでしたか?
自宅では勉強するのが苦手なので、大学で勉強できる場所を夜遅くまで開放してもらえたのがありがたかったです。
実習・授業について
──四年生は実習で忙しいと思いますが、どうですか?
午前中は実習がある時は忙しいですが、午後には少し余裕があります。実習があるため、いつも朝早くに行っていた乗馬サークルの乗馬に行けなくなり、馬に会えていないのが辛いところではあります。
──鍼灸センター実習は何回くらい入り、どれくらい患者をみていますか?
前期に約10回実習に入りました。1回につき1~3人くらいの患者をみました。
──四年生の授業はどうですか、印象的な授業を教えてください
実習以外はほぼ選択科目なので、自分で好きな講義を受けてられて楽しいです。特に、今まで全く知らない分野だった産業医学概論が新しい見聞を広める講義で印象に残っています。
学会発表について
──第63回全日本鍼灸学会学術大会愛媛大会で、学生ポスター発表の部で優秀賞を受賞されました。どのような研究をされたのでしょうか?
「中医弁証学にゲームキャラクターを応用した学習法」について発表しました。ゲームキャラクターを利用するという点が学生らしいと評価されたようです。
1年生で勉強する中医弁証に苦手意識がある友達が多く、なぜみんなそれが苦手なのか考えた時に、漢字が難しい、言葉がイメージできない、見たことないから想像できないという結論に達しました。
それであれば、その難しい内容をビジュアル化してわかりやすくできないかと考えました。みんなが親しみやすくイメージしやすいゲームキャラクターを利用すれば、それをきっかけに中医学の弁証をわかりやすくできないかという発想です。
──学会で研究発表をされた感想を教えてください
この研究は3年生で行った内容を4年生で発表したので、周りは先輩方と他の学校の方ばかりでした。始まるまではとにかく緊張しました。学会というプレッシャーからいい意味で開き直って発表できたので、大きく成長できました。この発表にあたっては、友達と指導の先生にかなり支えてもらいました。
ゼミについて
──どのようなゼミに入っていますか?
脳神経外科学講座でMRIを利用した研究をしています。
──どのような研究をしていますか?
MRIを使ってメントールで引き起こされる感覚の研究を計画しているので、今はMRIと鍼灸に関連した論文を読んだり、MRIの原理やプログラミングの勉強をしたりしています。
──やりがいを感じる点を教えてください
MRIを利用した研究なので、MRIの原理など一般の鍼灸師では触れることのない分野なので、勉強が大変ですが楽しくやりがいを感じています。
卒業後について
──卒業後の予定を教えてください
現在の研究をさらに進めていけるように、脳神経外科講座で大学院修士課程に進学したいと考えています。
──大学で学んだ鍼灸師として、これからどのように社会貢献したいですか?
将来は鍼灸を教育する立場にもなりたいとも思っています。教育に携わることで、社会に貢献できる鍼灸師を育てていきたいです。
注)このインタビューは平成26年度に行いました。